14 NOV 2007
維蘭西餐庁
私の留学当時、北京の西洋料理はすごい高いかまたはホテル等にしかなく、滅多なことでは食べられませんでした。学生食堂に時折お目見えする自称”西洋菜”は、大抵は「冗談ですよね?」っていいたくなるほどの代物ばかり。

そんな洋食に飢えていた私達にとって、「い和園」東門付近の西餐庁「維蘭西餐庁」はそれはそれは貴重な存在でした。ホテルよりもずっとリーズナブルなので、い和園に夕日をみにいった帰りやお花見にいった帰り、散歩にいった帰りなどなど理由をつけては通っていた場所でした。

99年に再度訪れてみると、建物は残ってはいたものの、レストランではなくどこかの宿舎のようになっていて本当にがっくりきたものでした。     
現在も建物は残されていて← ↑ 、昔のままのレストラン入り口の木のドアや、当時のまま残されている内部の天井の内装をみることができます。

←こちらは厨房器具と思われ・・・。壁にかけられていた写真も昔のままで、これは本当に懐かしかった!!

こちらは、レストランへと続く階段。昔はこんなに頑丈そうな感じではありませんでしたが、位置はここでしたね。 →
レストランがどこへ消えてしまったのか、結局探し当てるすべもなくそのまま月日がたってしまいましたが、今回!
やっと!!偶然でしたがお店はまだ経営されていてオーナーも健在ということがわかりました!蘇州橋に一軒とあとはオーナーが今年85歳とご高齢なので、健康のためということで昌平に一軒お店を経営しているそう。
オーナーは、元々各国の駐華大使館のコックさんをやっていた鄭維之さん。彼が82年に北京で初めて個人経営としてはじめたレストランが「維蘭西餐庁」なのです。鄭さんの一文字と奥様の一文字をとって「維蘭西餐庁」という名前をつけたそうで、なんともロマンチック♪
←こちらが昌平の「維蘭西餐庁」。伝統的な中国スタイルの外観です。   →

昌平区香堂文化新村にありますが、とにかく遠い・・。東直門より975のバスで二時間は充分かかります。

でも当時のあの中国式洋食を懐かしむ人にとっては、いく価値十二分にあり!のレストラン♪
北京市昌平区香堂文化新村三合院前排5号
пF010−6072−5170
お料理へ
日々のエッセイへ お手洗チェック:★★★
北京市海淀区万泉路75号(蘇州橋西側)
пF010−6263−6026