今回の旅の宿となった瑞金賓館。私は90年に学生仲間と上海に遊びに行った時に、この瑞金賓館に宿泊したのですが、お屋敷みたいな洋館が宿泊先で、すっごく広い室内に、さらに心細くなるほど広いバスルーム、そして天蓋つきのベッドとあまりに素敵で飛び上がらんばかりに喜んだ記憶があったので、今回も是非ここに!!と思ったのですが、いまはかなりの高級ホテルになっているらしく、私たちが泊まったのは新しくできた新館で、ごくごく普通のホテルでありました。でも懐かしい瑞金賓館の雰囲気をあじわえただけでも十分幸せ♪

都会の真ん中のオアシスのように、非常に広い敷地を持つ瑞金賓館。各、趣のある三つの庭園と、四つのそれぞれ異なる風格の洋館から成り立っています。四つの洋館のうち一号楼、二号楼の洋館は、宋美齢も住んでいたことがあるそう。
もとは、馬立斯(莫里斯という表記もあり)というイギリスの商人が1917年につくった別荘地で、7万7千uという敷地面積だったらしいですが、緑に溢れた森のような庭があり、小川も流れ、まるで大自然にいるかのような所だったそうです。馬立斯は親子二代で上海の不動産業からのしあがった商人だそうですが、1924年、この別荘地の東北部にあたる4号楼を日本の三井洋行(三井物産)に売却したため、三井洋行上海支店長宅となり”三井花園”とよばれていたそう。
上記写真真ん中と右がその4号楼の洋館。いまは、FACEというお洒落なレストランとバーのある建物になっています。

のち、1960年代にホテルとして営業しはじめましたが当時は政府性のホテルで、多くの国賓を接待したそうです。そして80年代に、瑞金賓館として一般に公開されるホテルとなりました。
↑緑の芝生がまぶしい庭園が続きます・・
こんなところで優雅にお茶でもしてみたい♪
↑4号楼の目の前にある庭園は、日本庭園らしいつくり。松の木や、木の橋などが小川にかけられていました。
↑こんな東屋もありましたが、これも日本庭園の名残なのかもしれません。
←瑞金賓館入口。瀟洒で落ち着いた洋館のたたずまいは、なんだかこちらの気分まで豪華にしてくれるみたいです。
瑞金賓館上海市瑞金二路118号 
пF021−6472−5222
*2004年6月撮影
ホテル内部と、敷地内にある三井花園跡地で
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