1920年代の中国が舞台になってるときいて、みたくなった周星馳の映画”功夫(カンフーハッスル)”。
もともと香港コメディは、ありえない・・・っていう展開というか場面(殴ったら相手の顔が一回転したとか、パンチしたらお腹をつきぬけちゃったとか)が多くて、あまり好きになれませんでしたし、恐ろしくくだらないというか、お金出して映画館にみにいく必要はないなって思ってました。(ファンの方すみません・・・)

でも!!
今回の周星馳の功夫をみてちょっと価値観変わったかも。笑えました。本当におかしかった。
もちろん、”んなばかな!”みたいな展開はあるんだけれど、でも全体的に笑いあり、涙アリって感じで、周星馳って天才?!なんて思ってしまった。笑。

ヒロイン役の黄聖依という女優さん、周星馳から不屈の愛をそそがれているとかで次回作にも出演がきまっているそうですが、でもなるほど、納得のいく美人です。美人というか、とっても清楚で純真で清らかな美しさが漂ってました。

映画では、最初に悪役ですぐ殺されちゃう人がでてくるんだけれど、〔どっかでみたなーこの顔・・〕とずっと思い出せずにひっかかっていたのですが、あれは馮 小剛 でしたわ。びっくりした!
あんなところに、ひょっこり出演してるとは!笑。

敵にやられて何人もが亡くなっていく場面があるんだけれど、人の死をある種の笑いにかえちゃうところは
”え?そんなんでいいの?”と思いつつも、つい笑いに巻き込まれてしまったりします。死の間際に残す言葉が突然英語になって、感動の場面のはずなのに”中国語じゃないとわからないよー!”と叫んでたりとか・・。笑

自分が監督してるからあたりまえだろうけど、周星馳の役は、ほんっといいやつです。人間味があるというか、ワルでも芯からのワルにはなりきれないという感じ。
それにしても、舞台となる小鎮の集合住宅の管理人おばさんが豪快でよかったなー。あの人そこにいるだけで笑えるかも。存在感特大です。

この映画のポスターでは、ポーズをとりながら飴をもってるんだけれど、その謎も映画をみてるとわかります。私はずっと笑いをねらってただ単に飴をもってるだけかと思ってましたが、ちゃんと裏があるんですね。なるほど、なるほど。ただ、はじめの目的でもあった1920年代の云々というのは、ちょっと期待はずれだったです。

でも、とにかくこの映画、スカッとするほどおもしろい。久々に大笑いできました!
趣味の道楽へ