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陳坤と周迅のバレンタイン向けラブストーリーのこの映画、中国の恋愛映画に期待はできない・・という気持ちでみたからかえってよかったのか、思ったよりもストーリー性があって、おもしろい映画でした。陳坤の優柔不断でいいかげんな男の姿がけっこう様になってて笑えます。確かに甘〜いマスクだからプレイボーイ系の役って似合いますね。
厳浩監督の作品で、脇役の小柊(本来は人偏)を演じるのは監督の息子の厳羚。映画の中で陳坤が歌うラブソングも彼がつくった歌だとか。かっこいい!って感じのタイプではないですが、でもどちらかというと可愛いタイプ・・・かな。主役級の華やかさはないのだけれど、この作品でも充分存在感を発揮してました。っていうか、いい役すぎ!主役の陳坤がだめだめ男を演じてるからか、余計この小柊役がいいとこどりでなんだか、”監督、息子の為に映画つくった?”っていう気がしないでもない。笑。
でも環境問題をさりげなくとりあげたりして、中国も環境問題に取り組んでますよ〜とアピールしてる感じがしました。話としては、ちょっとありえないんじゃないかな・・っていう設定が多かったりはするのだけれど、でもくどくないし、随所にそれぞれの心情が観客にも納得できるような描かれ方をしてるので、世界にはいりこめます。
阿秦(陳坤)が女性に対して優柔不断になっちゃう気持ちとか、彼に対する小語(周迅)のどうしようもない恋心とか・・ね。占い師がでてくるところも私個人的にはとっても好感度大!私、占いってけっこう信じるほうです。
ただ最後、時間の背景で、あららら?と思ったところがあって、その説明がなければかえってすんなりいったんだけれど、どうもお話は同時進行では進んでなかったみたいで、それがちょっと混乱しました。
一番共感がもてたのは、自分の中にもう1人の自分がいるってところ。それ、ものすごく納得できます。
ただ私の場合は、彼らほどは具体的じゃないけれど。でもその感覚はとっても理解できるって感じです。
周迅が演じる小語の中にいるもう1人の自分は、小さな女の子。はじめ、彼女の娘として登場してきてるのかと思ったら違って、他の人には見えない架空の人物。でも、小語は何かあるごとにその彼女に相談したり、彼女の意見をきいたりしてる。名前もちゃんとついていて、察渣婆(こんな字だったかな?察は口偏だったかな)とかっていう名前。文句をいろいろ言うからこういう名前にしたっていってたけれど、この女の子がおしゃまですっごく可愛い。
彼がいい!とか、彼に会いたい!とか、彼はいや!とか、たぶんそれが小語の本音なんだろうけれど、その本音を分身にいわせて、本人は、分身が言うからしかたなく・・みたいな態度。でも要は1人の人間なわけですよね。でも、その気持ちとってもよくわかるなー。
そして、偶然にも陳坤演じる阿秦の中にも同じ様にもう1人の自分がいる。彼の場合は、何ていうか、悪の分身って感じかな。そんなのどうだっていいじゃん、いいかげんでいいじゃん、みたいに彼にささやく彼の分身。どうやってその自分自身とむきあうか、そして自分自身を超えるかってことが、重くならずに描かれていて、おもしろい。
当日初日だったため一緒に映画をみてた監督が、最後、映画が終わってテロップが流れ出した頃、どんどん帰り支度をして立ち上がる客席に向かって、”まだあるから、まだあるから!”といって帰らないようにしてるのがとても可愛かったのだけれど、なるほど、映画のテロップが流れ終わった後に、突如阿秦と彼の分身が出てきて、戦うおちゃめな画面が現れた。
私が映画を最後までみるのは、もちろんテロップまでが映画だと思ってるのもあるのだけれど、作品によってはけっこう最後の最後にびっくりするような仕掛けがあったりするんですよね。それもまた映画の楽しみなんだけれど、この監督もそういう遊び心があるのか〜と思ってこれまた好感度アップでした!
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