昔からダイアンキートンは好きなのだけれど、彼女の本当に飾らなくて、まるで素のままのような演技はみていて気持ちがいい。この映画でも、素敵なところも、みっともないところもすべてさらけだしてるような感じがして、いい女優さんだな〜と思う。

そして相手役のジャックニコルソンがこれまたいい味だしてるんだなあ〜。
昔はアクが強すぎてそんなにいいなと思える俳優さんじゃなかったのだけれど、6年位前?恋愛小説家という映画を見てからも〜大好きになった。ああいうひねくれ役は地でやってるのかわからないけれど、はまりにはまってて、すごい毒舌でもなんだか憎めなくてかわいい。

彼は、この”恋愛適齢期”でもまた個性的な役柄で、60歳をすぎても結婚せず年下の女性と恋愛を楽しんでる音楽業界の社長を好演。50歳以上の大人の男女の恋愛。脚本家のエリカ(ダイアンキートン)は離婚経験者のキャリアウーマン。一人娘のマリンの男友達として、音楽業界の社長ハリー(ジャックニコルソン)と出会う。

でも心臓病の発作がおきたことが原因で、エリカと接近する事になっていくハリー。
とある事情によりひとつ屋根の下に暮らす二人なのに、同じ家にいるのにチャットしてたりするところがおもしろい。「ちょっとおなかがすいたからキッチンで会わない?」とかチャットでいって、チャット中にキッチンでパジャマデート。ってこれもデートというのかな?

パンケーキをつくろうとする二人がとってもキュートなんだけれど、それを知らずにキッチンにはいってきてしまう娘マリン。もともと真剣にハリーと付き合う気があったわけじゃないマリンは、二人の関係をぴぴっと
感じてしまう。二人の間に流れる雰囲気をみてるマリンの顔つきがなんともいえずいい♪

ハリー以外にも37歳の素敵なドクターから求愛されるエリカ。63歳と37歳の男性の間でゆれる女心っていうのも素敵だなあ・・・。ハリーと初めて朝をむかえたとき、ハリーの頭がちょこんとエリカの上にのっかってるのがとてもほほえましかったし、起き抜けに時計を見ようとしてお互い老眼鏡をかけないと目が見えないので、”みえる?”とかっていってるしぐさが年寄り臭いって感じがまったくしないでとても自然だった。

でも、そういう老眼鏡をかけないと時計が見えないという世界は、私にとってはまだ達してない未知の世界のわけで、でもそういう未来にも、こんな感じでほほえましい毎日があったら幸せだなあ・・

50になっても60になっても、人間やっぱりこんな風に恋して生きていたいって思います♪
男と女が恋するのに、適齢期なんてないんですね。みていてちょっとくすぐったくなってくるような感じですがそれがなんともいえず心地いい、そんな映画です♪
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