都会で若くして成功するデザイナー、メラニー。
リッチでスマートでそして市長の息子である恋人アンドリューにプロポーズされまさに幸せの絶頂〜〜ってシーンからお話は始まります。
このプロポーズの仕方がため息が出てしまうほど素敵で、贅沢で、憧れてしまう♪
しかもあれだけ素敵な人にプロポーズされるんだから、メラニーが瞬時にOKをだしてしまってもうなずける。しか〜し、メラニーには実は隠された秘密が・・・。

若くして結婚してた彼女は、そのだんなであるジェイクとまだ離婚してないのです!なんとかして彼に離婚届の判を押させないとアンドリューとそして新しい成功の未来がぶちこわし!ってことで彼女は故郷アラバマに向かいます。

この映画の原題は、Sweet Home Alabama。そして映画に使われてる曲もSweet Home Alabama。こちらは、Lynyrd Skynyrdが歌ったアメリカ南部の泥臭いロック”southern rock”の代表曲。

私は初めて聞いたときからサザンロックがとっても好き!なんだか素朴で暖かくて、それでいて野性的な強さというかあらっぽさというかそういうのが感じられて、体中からエネルギーが沸いてくるようなそんな気がするのです。だからこの映画も紹介を見たときから、ピンと来るものがあって好きに違いない!と思ってみたのですがやはり大当たりで私の大好きな映画の仲間入り♪

アラバマは南北戦争の影響が残る土地。メラニーのお父さんなんてまさに南部命ってかんじで本気で南北戦争ごっこをやってるし。でもこういう南部の父親と、ばりばり民主党の彼アンドリューとのはざまにたってるメラニーをみてると南部と北部の対比というか、アメリカ内でのそういう事情が映し出されてるみたいでおもしろい。

都会ではハイセンスで粋な彼女も故郷の南部に戻るとがらっぱちな言葉を使い、大酒のんで吐いて大いびきで家まで担ぎ込まれる・・・。そしてそういうどちらの生活もよくて、どちらも自分自身らしいと思い始めてきてる彼女が最後に選ぶのは??

理想的な幸せよりも、やっぱり彼女は過去を切り離せない。メラニーを取り戻そうとして一人がんばって事業を成功させてきたジェイクの優しさに気づき、すんっごく遠回りして愛を確認した彼女が最後に一番正直になっていった言葉

”過去ありったけの愛をある人に注いだから、もう他の誰かに愛は注げない”

がすごく心に残りました。これをいわれて断られるほうはつらいけど、正直愛するってことはそういうものなのかもしれません。

そして何よりかわいいのは冒頭にでてくる二人の会話。子供の頃のメラニーとジェイクがでてくるんですが彼女が彼に”どうして私と結婚したいの?”ってきくと彼の答えは”好きなときにキスできるから!”
なんてかわいい台詞なんでしょ!

メラニー役のリサ・ウィザースプーンがとってもキュート!そして不器用なジェイク役のジョシュ・ルーカスも最初はすごく感じ悪くて冷たくて嫌なやつなんだけど、だんだんかっこよくみえてくるから不思議です♪
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