2010年現在閉店
2 NOV 2006
CARIBOU 馴鹿餐庁
←ここは、香港で記者をしていたオーナーが開いたレストラン。いつか北京で喫茶店を開きたいと思っていたそうですが、フランスで6年間放浪の?!旅をしていた時代、生活の為にと働いたレストランで料理の腕を身につけたんだとか。オーナー自らつくるお料理の腕前はなかなかのものです。

本当は喫茶店がよかったのだけれど、南羅鼓巷はとてもじゃないが高くて借りられず、でなんだかんだでここでカフェレストランを開く事になったと話してくれましたが、こじんまりとした中にも暖かさがあり、きどってなくてとても居心地がいい。お料理はイタリアンがメインです。

食事をしてたら、オーナーから ”日本人ですか?” と、聞かれたのですが、なんでわかるのかと思ったらスパゲティの食べ方なんだそう。フォークとスプーンをつかってスパゲティを巻き取るようにして食べるアジア人は日本人くらいだといわれました。なるほど・・・。
←大きな窓ガラスの向こうは銭糧胡同。私にとっても非常に思い入れのある胡同なんですが、こうして窓側の席に座って表をみてると、なんだか知り合いの方が門からでてくる気がします。私が日本人だとわかったら、

”僕は沖縄にいつかいきたいんです!”

といって、なんと沖縄のCDをかけてくれました。北京できく沖縄三線の音ってなんとも不思議。

小津安二郎も好きらしく壁にはポスターがかかってたし、侯孝賢監督の
「珈琲時光」の話題でもりあがったりと、なかなか日本通のオーナー。
←頼んだスパゲティは、ボロネーゼとあったのでミートソース風を思い描いてたのですが、でてきたのはとってもボリュームがあってナポリタンに近い感じ。炒めたというより、煮込んだという表現がぴったりくるようなスパゲティでしたが、ぴりりと辛くておいしかったです♪

こちらはオニオンスープ。チーズものっておなかにしっかりたまる元気のもとスープ!!          →
←食後の珈琲は、喫茶店を開きたかったといってるオーナーだけあって、さすがにハイレベルなおいしさです。

”君ならきっと食べると思った”という台詞を残して、厨房にきえたオーナーがもってきたのは、手作りのエスプレッソブリュレ。甘すぎず上にのってる珈琲がちょびっとほろ苦く、そんじゃそこらではでてきませんよ、こんなクリームブリュレ♪       →
北京市東城区東四銭糧胡同32号
пF010−8402−1529
お手洗チェック:★★
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