北京古観象台
建国門の二環路わきにたっている
古観象台。この建物自体は明の時代1442年に建設されたといわれ、その後500年にわたる明、清時代、国家の天文観測台であったという、世界でも指折りの古さを誇る、歴史ある天文台。グリニッジ天文台より200年も早いと古観象台の紹介にありました。  →
この場所は、もともと元の時代、郭守敬らによって司天台がつくられたのが始まりなのだそう。そして明の時代には”観星台”、清の時代からは”観象台”と呼ばれ当時の近代的な機器を使い天文観測が行われていたそうですが、その後の歴史的背景の影響もあり、1929年には気象観測のみにしか使用されなくなり、新中国建国とともに、陳列館となっていったのだそうです。

←戦時中は、明時代の価値ある観測機器はすべて南京の天文台に移されたので、この場所に現存するのは清代の観測機器だけなんだそうです。これら、西洋の技術と中国の美しい伝統的で精巧な彫刻でつくられた観測機器は、機器というよりも芸術品ですね。
こちらは、観象台へとつづく階段。人も少なく
ゆっくり落ち着いて見学することができます。    →
←観象台とかかれてるのがうっすらと確認できます。

こちらは観象台から眺めた二環路及び長安街の景色。  →

ここ建国門というのは、北京が城壁に囲まれていた時代の内城9門には含まれていないのですが、それは北京が淪陥区であった戦時中、日本人により交通の便の為に城壁を壊して作られた門だからなのだそうです。その後時を経てこの場所に日系ホテル長富宮が建てられたのは、あえてここを選んだからかそれともただの偶然でしょうか・・・。
←観象台の隣には、落ち着いた四合院造りの展示室があり、天文学に関するいろいろな展示がされています。この中庭は外の喧騒をまったく感じさせなくて、なにやらとってもロマンチックな空間なんですよ。

こちらは観象台からの眺め。こういった観測機器がそれこそ隙間なくたくさん展示されてます。     →
北京市東城区建国門内陸橋西南角
пF010−6524−2202
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