湖広会館
*2003年3月撮影
先日、知り合いが北京を訪問した際、京劇を見てみたいとの事でお連れしたのが、ここ湖広会館。
天安門を南下した所に位置するこの劇場は、何を隠そう私が昆曲という劇の初舞台をふんだ輝かしい?!場所でもあります。

おととし一年間先生について昆曲を学び、そして一緒に学んでいた日本人生徒さんたちと発表会をしたのでした。

昆曲とは、京劇の母体となるもので、江蘇省が発祥の地。
それが北京にやってきて新しくアレンジされて京劇になったといわれています。
京劇よりももっとシンプルで、はでな動きというよりも物語性の強い劇であるように感じました。

湖広会館は、1912年孫文が国民党決議会議を開いたところでもあり、かの有名な梅蘭芳もここで舞台にたったことがある由緒正しい、そして伝統的な室内舞台の劇場です。

当日の夜の催しは、天女散花、と孫悟空竜宮を騒がすって題名(勝手に日本語訳。中国語の漢字が表せないため)の劇のふたつ。天女散花は、女性が歌っているだけですが孫悟空の物語は動きがあって日本人に親しみやすいので言葉がわからない人でも十分楽しめます。

席によって値段が違いますが、私たちは真ん中の列の席で、一人150元(2200円くらい)。
ジャスミン茶と、みかん、なつめ、ピーナツ等のお茶請けがついてました。

この劇場は昼間は京劇通の中国人向け、そして夜はわかりやすく観光客向けと、わけて上演しています。外人専用のイヤホンもありました。同時通訳付き。

京劇の言葉はすべて昔の言葉をつかったりしてるので聞いただけでは中国の人もわからないことが多くたいてい字幕付き。10年前は英語の字幕つきならありましたけど、時代はもう同時通訳までいってるんですね〜。日本語バージョン、英語バージョンとあるそうです。
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湖広会館
北京市宣武区虎坊橋3号
010−6351−8284
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